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高橋 慶行
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株式
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投資種類とレベル

投資。たった2文字の言葉ながら網羅されている商品は幅広く、あれもこれもと手を出すと中途半端な結果しか産み出しません。投資から投機まで対象となる投資種類とそのレベル感は頭に入れておきましょう。

・投資信託:初級者

・株式投資:初級者から上級者

・ETF:初級者

・債券(投資向き):初級者

・FX:初級者から上級者

・金:初級者から上級者

・先物取引:中級者から上級者

・オプション取引:中級者から上級者

・暗号資産:中級者から上級者

よりリスクを取る「トレード」という手法

積立や投資信託では、20〜30年の時間をかけて、8桁(数千万円)の資産を作るという手法で、普通の人でも現実的な目標として狙える投資プランです。

それに対し、個別株やETFなど、未来を予測し上がる株を購入し売却益などを得ることによって複利で資産を増やしていくものが「インベストメント」です。「トレード」によって、過去の値動きを正確に読み取り、予測することで利益を得ることができます。

トレードにおいては、ある程度型ができれば年36%ぐらいの利益は狙うことが可能です(内訳としては、月あたり3%)。

月ベースとしたら10万円を翌月に10万3000円にするような行動を取るというだけです。実現の可能性が見えてきましたか? 

ただ、トレードにおいてはどんなプロでも、全勝することが難しいです。勝ち負けをくりかえしながら、勝つときに大きく利益を伸ばすことこそがトレードで資産を増やすことができる醍醐味です。

トレードで目指すべき勝者

投資のスタイルというものは色々あります。中には、億り人と呼ばれるようにリスクはあれどバブルで大儲け、大化けする株を狙っていくやりかたもあるでしょう。しかし、そういった事象の再現性は低く、働かずに月収何百万円!や年収1億円!という話はほとんどが幻想です。

めざすべきは、利益を安定して出し続ける「安定投資家」のスタイルです。どのように利益を積み上げていくか解説していきます。

①負けない投資家になれ

前述したとおり、トレードでは全勝や常勝することは難しいです。負けたときでも資産をなるべく減らさないで撤退するということが大切です。含み損が出ているのに我慢して放置する塩漬けや、一回の取引で投資用資金の何割も損失を出すような投資家になってはいけません。

②利益を大きく取れ

しっかりと利益が取れる局面を見極めることも大事です。他人に説明できるレベルまで自分の投資スタイルを見出し、勝ちパターンを磨き上げる。それ以外の局面は捨てても何とも思わないというように、売買する際には勘や運に任せるのではなく、ロジックありきで利益を追える投資家を目指しましょう。

③相場の波に溺れない

いい相場と悪い相場、必ずそういった局面は出てきます。良い波が来たからといって、2倍に資産を増やそうと思わないこと。また、悪い相場だとしても、安定的に利益を出す。年ベースでしっかりと目標の36%を目指す。そんな、自分に過剰な自信や、不安を帯びずに淡々とトレードしていくことが大事です。

④複利運用せよ

トレードで生まれた利益を、淡々と積み上げていくのではなく再投資していくことで投資のパフォーマンスもより高くなっていきます。増えた利益をそのまま使っていては、いつまでたっても全体の資産は増えません。10万円が15万円になったら5万円を娯楽などに使わず、次は15万円を投資資金にするという心構えでやっていきましょう。

売買実践

売買サインはすべて「時間の経過とともに、価格が動く」ことによって、発生するものです。例えば、「この値動きはトレンドが発生した印」や「トレンドの終了した印」など、高確率で判断することができます。その判断は、ローソク足が動くパターンを把握しておくことで、株式投資だけでなくFXなどでも優位性のある取引につながります。

ローソク足が動く状況については、大まかな投資家心理を読み取ることで判断できます。

価格が上がる仕組み

  1. 新規に買い注文が入る
  2. 「売り」の決済による買い注文が入る(買い戻し)

どちらも約定すれば価格が上がります。プロディーラーは会社のお金を投じるため、多くの場合慎重になります。

価格が下がると予測して売り注文を出すこともあります。しかし、思惑が外れれば、損切の買い注文を行います。その注文は、やむを得ず行いますので急騰につながるのです(2.のこと)。

これが急騰や急落の裏側に存在する真実です。もちろん、一気に買いが入ったから上がったといえばそうなのですが、泣きの買い戻しが大いに含まれると理解しておきましょう。急騰・急落の予兆を読むことが、買いの訓練を繰り返す中で、できるようになっていきます。

高値と安値の周辺

高値を抜けるのか、もしくは安値を抜けないのか。といった観点で「新規注文をしたり、損切りをしたりする投資家が、プロを含めてたくさん存在する」ということになります。

このとき、高値ラインは「レジスタンス」。安値ラインは「サポート」とも呼ばれています。この付近では損切りする投資家もいるため、急騰や急落も起こりやすくなります。その後の動きがきっかけで、トレンドが発生することも多く、価格に素直に乗って、上がるなら買いで利益。下がるのなら売りで利益を狙うだけです。

トレード初心者の人は、現在の価格から見て、どこが重要な高値・安値となるのかを見る練習を始めましょう。

水平ラインの周囲

安値と安値を結ぶサポートライン、そして高値を結ぶレジスタンスラインもサポートやレジスタンスとなります。高値や安値は当然重要ですが、水平ラインを見ることも重要です。これを抜けるか否かは、新規で注文する投資家、そのラインで損切を決める投資家が多く、価格が大きく動く可能性がある」のです。

自分が取引をする場合、新規で注文したいポイントの付近で、水平ラインの価格帯がある場合には「上昇すると思って買い注文をしたら、すぐそこに重要な水平ラインがあり、水平ラインで反発して大きく下がってしまった」など、その価格帯で価格が思わぬ方向に動くケースもあるため注意が必要です。

デイトレード

デイトレードは、危険なもの、自分には関係ないと考えている人も多いと思います。しかし、実はリスクがすくない取引でもあります。実際、デイトレード中に目を離す時間はすくなく、その日のうち(1分や15分など)で売買をするため、ポジションを持ち続けるリスクは低いです。

1分足のチャートで見れば、1時間で60本の値動きを見ることができます。2時間になれば120本。この値動きの構造をパターン化し、トレードする方法です。ローソクを見る取引の中では、初心者にとって良いトレーニングになります。

全体の決済トレンドを確認し、プロディーラーの決済の波に乗った取引をおこなっていくことで、小さい勝ちを繰り返していく。そうすることで、より大きな資産を築くことにつながります。

著者
高橋 慶行
成蹊大学経済学部卒業。投資の学校グループ代表。世界基準の本物の投資教育と最高の学びの環境を提供することをビジョンとし、投資教育に関するプロジェクトを複数主催する株式会社ファイナンシャルインテリジェンス代表取締役。
出版社:
かんき出版
出版日:
2022/01/20

※Bibroの要約コンテンツは全て出版社の許諾を受けた上で掲載をしております。

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