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投資をしながら自由に生きる
遠藤 洋
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「お金と時間の自由」を手に入れることの大切さ

真面目に働けば豊かな老後が待っているのは昔の話

「定年退職まで頑張って会社員を続ければ、その後はゆっくりとリタイア生活を送ることができる」

 

終身雇用の時代であれば、そんな安泰な老後を夢見て1つの会社にしがみついていれば、幸せな人生を過ごせていたかもしれません。

 

しかし、「真面目に汗水たらして定年まで会社員でいれば、豊かな老後が待っているというのは、すでに過去の話」なのです。

「老後2,000万円問題」でも話題になったように、年金を将来いくら受け取れるか分からない現役世代は、今から自力で資産を築いておかないと、安定した老後を過ごすことは難しいでしょう。

一方で、自ら投資やビジネスについて学び、お金を生む「仕組み」さえ作ってしまえば、数年後には、「本当の自由」を手にすることができる時代でもあるのです。

本当の自由とは、「お金」と「時間」の自由である

では、「本当の自由」とは、いったい何なのでしょうか?

「本当の自由」とは、以下の「お金の自由」と「時間の自由」の2つを同時に得た状態です。

お金の自由:「生活費+人生を楽しむためのお金」が十分に使える状態

時間の自由:「自分の時間の80%以上」を好きなことに使える状態

例えば、日本では高給取りのイメージがある医者や弁護士といった職業は、年収も非常に高いため、一見自由な生活を送れているように見えます。

 

しかし、いくら年収が高かったとしても、お金を稼ぐためにはどうしても「労働」を必要とします。そのため、お金を稼ぎ続けるためには働き続ける必要があるため、いつまでたっても「時間の自由」を手にすることはできません。

そこで、「本当の自由」を手に入れるために、「ビジネスオーナーになること」と「投資をすること」を勧めます。

自由のために投資はかかせない

米経済誌『フォーブス』が発表している「世界長者番付」や「日本長者番付」に名前が上がる資産家には、ある特徴があります。

それは、「株式を大量に保有している」という点です。彼らは全員が初めから資産家だったわけではなく、ジェフ・ベゾスやウォーレンバフェットなど、自社株や色々な会社の株を購入することで、一代にして億万長者に上り詰めた人も多くいます。

労働者ではなく投資家にならないといけない理由「r>g」の法則

「r>g」という式をご存じでしょうか?これは、フランスの経済学者であるトマ・ピケティが発表した、世界に衝撃を与えたある有名な不等式です。rとgはそれぞれ

r:資本収益率

g:経済成長率

を表し、「働いて得られる収入の伸び率(g)よりも、投資で得られる資産の伸び率(r)のほうが高く、それが逆転することはない」ということを意味しています。

このことから、資産を効率的に増やしていくためには、「労働者」ではなく「投資家」になる必要があるのです。

 

大切なのは、働かなくてもお金が入る仕組みをつくること

必ずしも会社を辞める必要はありません。

会社員のメリットとして、毎月一定の給料が振り込まれるという点があります。その給料の一部を投資にまわし続け、毎月の投資収入が会社の給料を上回るようになったという人も、実際にいます。

ただ、彼ら彼女らの発想は、普通の会社員とは異なるという点には注意しなくてはなりません。

ふつうの会社員は一生懸命に目の前の仕事を頑張るのですが、彼ら彼女らは業務を適度にサボり、投資先になるような不動産や株を逐一チェックし、そして給料の大半は投資にまわします。つまり、会社を「投資をするためのお金が毎月振り込まれる手段」ととらえているのです。

大切なのは、会社員としての仕事を「人生を充実させるための手段」としてとらえ、そこで得た資金の大半を投資にまわし、「自分の時間を使わなくてもお金が入る仕組み」を作ることに力をいれることなのです。

投資とは、「いま」よりも「未来」を選ぶこと

「ボーナスが入ったから自分へのご褒美を買う」

「給料が上がったからもっと広いマンションに引っ越す」

これらは、「未来」よりも「いま」を優先させたお金の使い方です。

目先の快楽を選ぶということは、同時に「未来に得られるはずの利益を放棄している」ともいえます。「未来」のためにお金を使うというのは、

「ボーナスが入ったら未来の自分のために株式を買う」

「給料が上がっても現在のアパートのまま、余剰資金で投資をする」

こういったお金の使い方のことを指します。

この小さな行動の積み重ねが、数年後の人生をまったく違う方向に変えてくれるのです。

 

「いまの自分のため」ではなく「未来の自分のため」にお金をつかうことで、「お金の自由に」近づくことができるのです。

様々な投資手法

一般的に、投資といって思いつくのは、「株式投資」や「不動産投資」などですが、実際には数多くの投資が存在します。

ウイスキー投資の世界

近年、投資を目的とした高級ウイスキーにお金が集まっています。2018年にはサントリーのウイスキー「山崎50年」が、香港のオークションで1本3,300万円で落札されました。このウイスキーは、2011年に150本限定で、1本100万円で販売されていたものだそうです。つまり、7年で価格が「33倍」にも跳ね上がったのです。(現在はもっと値段があがっていて、1億円を超える金額で落札される日が来るのはそう遠くないでしょう)

ほとんどの人は「1本100万円のウイスキーなんて誰が買うんだよ!」と思うでしょう。しかし大切なのは、表面的な「価格」ではなく、その希少性や完成度などを考慮した本当の「価値」を見極めることです。

近年日本のウイスキーの注目度は高まっており、比較的入手しやすい「山崎25年」でも、取引価格は10年間で10倍以上になっています。ウイスキーだけに限らず、様々な投資に視野を広げてみるのも良いかもしれません。

本当に大切なのは自由を手に入れたあと

私たちは「お金と時間が自由になれば、悩みなんてなくなる!毎日楽しいだけの生活が待っている!」と思いがちですが、実際はそうではないようです。

「お金と時間の自由」を手に入れたあと、始めは昼間からビールを飲んでみたり、ふらっと旅に出たり、一日中ドラマを見ながらだらだら過ごしてみると、だんだんと飽きがきて、暇なのがしんどくなってきます。

「お金と時間の自由」を獲得するのは、あくまで「手段」であって「目的」ではないのです。

本当に大切なのは、自由を手に入れたあと。あなたなら、自由を手に入れたあと、どんな毎日を過ごしますか?

著者
遠藤 洋
投資コミュニティixi(イクシィ)主宰。株式会社キープライム代表取締役。東京理科大学を卒業後ベンチャー企業での勤務を経て26歳で起業。「半年で3倍になる小型株」への集中投資というスタイルで投資を行っている。
出版社:
ダイヤモンド社
出版日:
2022/02/02

※Bibroの要約コンテンツは全て出版社の許諾を受けた上で掲載をしております。

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